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【初心者が行く】熊野古道:中辺路ルートはやっぱり大変!リベンジその①

旅の思い出
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12月末に熊野古道に歩きに行ってきたのですが、大変すぎて、全然予定通り歩ききれなかった‥という苦い思い出がありました。

そこで、今回はリベンジ!ということで2回目の熊野古道中辺路チャレンジです!

春先の時期に行けたので、また1回目とは違った景色が楽しめて、最後まで歩けた達成感とともに、とても良い旅になりました♪

>ちなみに、前回の熊野古道の様子はコチラ↓から。

リベンジ熊野古道!(桜がキレイでした)
みやまき
みやまき

2回目だから余裕でしょ!とウキウキ行ったら、やっぱり熊野古道は大変でした‥笑。それでもようやく「熊野古道歩いたよ」と言える人生になりました!

こんにちは、ゆるく山を楽しむことが大好きなみやまきです。山に登るのはもちろん、山を見に行ったり、山に温泉に入りに行ったりしています。登山歴は3年ですが、まだまだ初心者。ちなみに高所恐怖症なので、怖いところには行きません笑

この記事を読むと分かること

  • 中辺路ルートの歩き方(初心者)
  • 春の熊野古道の魅力
  • 熊野古道歩きの計画の立て方

ぜひ、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

(荷物を軽くしたい派が選ぶ)今回の装備品

熊野古道は荷物の配送サービスをやっています!(配送サービス/KUMANO TRAVEL)これも2回目だからこその知恵。前回は泊まりの荷物を持って歩いたので大変でした‥。

持って歩く荷物は最低限でOK。私はこのトレラン用の6Lのリュックで歩きました。このノースフェイス、ポケットたくさんついていて荷物の整理もしやすくて、使いやすくてお気に入りです。

ちなみに足元はLOWAのコチラ。ちょっとお高めですが、初心者だからこそ、そして足元だからこそ(自分の脚力に自信がないから)、装備品に頼ろうという考えです。

この靴は実は2足目なんですが、試着したときに足を包み込んでくれる安心感があったんです。登山靴って足に重りをつけて歩いているような感覚があったんですが、この靴はそれがなくて。

もしよければ一度試してみてください↓(色も可愛くて、消耗したら次も同じ靴買うと思います)

あとはいつものタイツも。もうこれナシで山は歩けません!

熊野古道とは?

和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を目指して、古くから巡礼者が歩いた参詣道のことを「熊野古道」と呼びます。

全長はなんと600kmにも渡り、2004年には世界文化遺産にも登録されています。

熊野古道全体図(出典:新宮市観光協会サイトより)

古代から中世にかけて熊野三山の信仰が高まり、上皇・女院や庶民にいたるまで、多くの人が熊野を目指して歩いたそうです。

私も熊野古道・熊野三山は大好きで、その理由も

  • 山並みの景色が雄大でとてもキレイ
  • 昔から多くの人が歩いているので、歴史を感じられる
  • 自然を感じられて清々しい気分になれる

という感じ。今回はリベンジ!と燃えていましたが、純粋に何度でも行きたいと思えるそんな場所です。

自然と人との距離が近かったんだろうなーと思います
昔から人が歩いているので、歩きやすい道も!
みやまき
みやまき

ちなみに「伊勢に七度、熊野に三度(信仰心が厚いこと)」という言葉がありますが、私は全くありません。でも、熊野で感じる自然への「尊敬」みたいなのは、なんとなーくわかるような?

熊野古道(中辺路)へのアクセス

繰り返しですが、今回は「リベンジ」だったので、もう一度「中辺路(なかへち)」へ。

中辺路とは‥
田辺から東に山へ入って熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を巡拝するルートで、平安~鎌倉時代に人気だった熊野御幸での公式参詣道です。道中には九十九王子と呼ばれる神社があり、古の人たちはそこで休憩したり歌詠みを行ったりしたそうです。

中辺路(出典:新宮市観光協会サイトより)

前回は滝尻王子から近露王子までしか歩けなかったので、今回は

1日目:南紀白浜空港からバス、近露王子~小広王子まで歩く、バスで戻って野中で1泊
2日目:小広峠バス停までバスで行き、熊瀬川王子~発心門王子まで歩く、民宿で1泊
3日目:発心門王子~熊野本宮大社でゴール、バスで空港へ

という計画を立てました。

前回歩いたときに「バスを使う」という文明の利器を覚えたので笑、今回はそれをフルに活用しようという計画。

みやまき
みやまき

ストイックに全部歩き通す!のではなく、区間区間をつなげて全部歩こう!という作戦です笑。

南紀白浜空港からバスで行く方法 ←今回はコチラ

JALの羽田から南紀白浜空港への直行便は、

 □ 7:35 – 8:50
 □ 11:45 – 13:00
 □ 16:20 – 17:35

の3便があります(2025年11月現在/JAL公式サイト)。

南紀白浜空港からバスに乗って「近露王子」まで行く予定にしていたので、

 □ 9:29 白浜空港発(田辺市熊野ツーリズムビューロー:時刻表より)

に乗るために、羽田7:35発の飛行機でいざ和歌山入り!

空港からバスで近露王子まで2時間弱かかるので(和歌山って広い!)、その日に歩く計画をする方は、朝イチの飛行機で行くのがオススメです。

ちなみに、熊野古道周辺のバスは、SuicaなどのICカードは使えないので要注意です!現金を用意していきましょう。空港バスでは、現金とPaypayなどのバーコード決済が使えました。

紀伊田辺駅からバスで行く方法(近露まで)

紀伊田辺駅からバスで、熊野古道方面へ行くこともできますが、近露まで行く紀伊田辺駅出発のバスの時間は以下の通り。

紀伊田辺駅 発古道歩きの里ちかつゆ
龍神バス6:167:13
明光バス8:379:42
明光バス10:1511:20←上記の南紀白浜空港9:28発と同じバス
龍神バス11:3512:36
龍神バス12:5013:49
龍神バス14:5015:51
龍神バス16:4017:45

その後のスケジュール次第ではありますが、やっぱり午前中までに近露地区に入っておきたいですね。

1日目:近露王子~小広王子(小広峠)

1日目のルートは、前に来た時のゴール「近露王子」~「小広王子」を経て、バス停まで行くというコース。バス停まで歩く時間を入れて2時間半くらい。

「古道歩きの里ちかつゆ」というのがバス停&道の駅みたいになっていて、11:30頃に到着したのでまずは腹ごしらえ。

みやまき
みやまき

2回目だし、今日は2時間半だけだし~と余裕なのが分かりますね笑。カレーうどんはおいしかったです(とろろが名物みたいです!)

さて、お腹いっぱいになったところで、古道歩きスタートです。久々の近露王子にあいさつをして、「さぁ始まるぞ~」と気合を入れます!

近露王子跡

近露王子の周辺は、少し開けていて民家がチラホラあります。里の穏やかな雰囲気がステキですね!

その後、山道に入って、比曽原王子。近露王子からは少し標高が上がりますが、緩やかなのでそんなに大変ではありません。

そしてそのまま山を登ること約20分、継桜王子に。

ビックリするほどキレイな鳥居がかかっていました。大きな割れた杉の木があったのですが、その力強さがまたステキで。

継桜王子から中川王子(約15分)、また小広王子(約30分)はほぼ平坦。気持ちの良い森林歩きができました。

そして、小広王子を過ぎたところで「小広峠バス停」で国道まで下りてこれます。今日の古道歩きはここまで。バスに乗って継桜王子のあたりまで戻って(野中という地域)、古民家宿HAGIさんにお世話になりました。

みやまき
みやまき

バスは1日5本くらいしかないから、しっかり時間を見て行動するのがオススメです!(龍神バス/小広峠バス停

宿泊は【古民家宿HAGI】(野中地区)

1泊目の宿泊は「古民家宿HAGI」さん。東京から移住してきたご主人のぶっきらぼうでも温かい接客が面白かったです。ルーマニアから来た女性2人との交流もステキな時間でした!

(お顔を載せられないので何ともですが、はるばるルーマニアから熊野古道に来てくださるなんて‥。もっと日本人ももっと来るべき!と思いました笑)

2日目:小広峠~伏拝王子

さて、2日目のスタートです!2日目は一気に距離を稼いで、伏拝王子まで行きます!

みやまき
みやまき

コースタイムにして約5時間ですが、岩神王子までの登りを頑張れば、あとは比較的緩やかな下りが続きます(途中少し登りあり)。景色も良いし、体力的には全然平気でした!

朝は野中一方杉のバス停から7:29発に乗って、昨日歩いた場所まで戻ります(龍神バス/野中一方杉バス停時刻表)。

歩くと1時間ちょいかかるところが、バスだと約5分‥現代って素晴らしいです笑。

熊瀬川王子を過ぎて、気持ちの良い森林歩きが続きます。

スッと上に伸びている杉の木がキレイ
まだまだ山深い場所です

途中、湯川王子の手前で小川を渡るところがあるのですが、そこでコーヒーブレイク。大きな石の上で休憩です。

昔の人も、こういったところで少しずつ休みながら前に進んで行ったんだろうなぁとしみじみ。

そして湯川王子を過ぎ(こんな立派なお社が残っていました)て進んで行くと、この辺りが最後の急な上り坂。

こんな感じの階段で登りが続いていきます。ここが今日1番の頑張りどころです。とは言いつつも、割と緩やかなところも多いですし、1回目の時の滝尻王子からの登りを考えれば、全然平気です。

三越峠(みこしとうげ)というところまで登り切れば、あとは下りが待っています。

この写真の「入口」から入っていくと、そこからは下りがスタート。急な下りが続きますので、足元に注意して進んでいきます。

みやまき
みやまき

この辺まで来てようやく「熊野古道って、山越えなんだ!」と実感。まだ道路が整備されていない時代の人々が、山を越えて熊野神社にお詣りしたんだな、という当たり前のことに(今頃)気づきました。

さて、長い下りを進んでいくと、かなり開けた整備された場所に出てきました。ここは赤城越ルートとの分岐点。昔から人の往来が多かった場所なんでしょう。

さらに進んで猪鼻王子を過ぎ、少し登りの道を進んで行くと、発心門王子に到着です!

「発心門」とは「悟りの心を開く入口」という意味で、はるばる遠くから歩いてきた人々が、熊野本宮から約7キロのこの場所で「入口に到達した」と実感する場所だったそうです。

宗教心を持っていない現代人(私)ですら「ようやくここまでたどり着いた!」という気分になったので、昔の人の感動はより一層大きなものだったのかなーと想像します。

お決まりのコチラ↑もありました!

発心門王子を過ぎると、ここからは舗装道が続きます。

発心門王子バス停を横目に進んでいきます(セブンティーンアイスの自販機があったので、ちょっと休憩笑)。

ちなみに、ここまでバスでやってきて、ココから本宮まで歩くという方もいらっしゃるそうです。ここからは、一部ハイキング的な道はありつつもほぼ舗装されている道なので、山道歩きが不安な方でも安心ですね。

雰囲気のステキな里の中を通り抜け

水呑王子も過ぎて(広い公園みたいな感じになっていました)

桜と花桃の木でほっこりして

今日の最終目的地、伏拝王子跡までやってきました!ついに!ようやく!(←まだ明日もある笑)

昔の人が京都から12日、約120キロここまではるばる歩いてきて、遠くに熊野本宮大社の鳥居が見えて感動して「伏して拝んだ」という場所。伏して拝みたくなる気持ちも本当に分かります。

熊野本宮大社の鳥居がこんなに大きい必要ある?と思っていましたが、こうやって遠くから見えるようにしていたんだなーという気づき。

ちなみに歩き始めて2日目の私ですら、下りが多かったとはいえ、朝7:30頃から夕方まで歩いてきたので、やっぱり疲れています笑。

「伏拝茶屋」という地元のおばちゃんたちがやっているカフェがあったので、ここで一休み。手作り梅ジュースをいただきました。ほっこり。

海外の方がたくさんいらっしゃっていたんですが、おばちゃんたちの”勢いだけのカタカナ英語”で接客されている姿が、頼もしくも面白くて、ずっと見てられました。笑

みやまき
みやまき

実は私は本業では海外体験プログラムを紹介するような仕事をしていて、普段から「英語が不安で‥」という方をたくさん見ているので、このおばちゃんたちの様子を見せてあげたい!!と思いましたw

宿泊は「民宿まつみや」さん

さて、本日の最終ゴール「伏拝王子」までたどり着いたので、ここからは今日のお宿へ移動です。

今日は「民宿まつみや」さんにお世話になります。熊野古道からは少し離れていますが、場所をお伝えしたら車でお迎えに来てくださいました。

昔からの大きな古民家を民宿にしていて、ご夫婦でやられているアットホームなお宿です。

静かで広いお部屋で、ご飯も豪勢で(お肉もお魚もある!)、体も疲れていたので、とっても気持ちよく眠ることができました。

みやまき
みやまき

安心して眠れる場所があるって、とても幸せなことですね!

続きは後編(その②)で!

2日目まで終わったところですが、あまりにも記事が長くなりすぎてしまったので、今回はここまで。3日目のゴールは別の記事にまとめたいと思います!お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

>リベンジその②はコチラの記事です↓

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